「わたし」に戻る時間

「自分自身」ってなんでしょう?

日常では役割・立場で過ごしている事が多いと思いませんか?

「妻」「母」「娘」「姉・妹」だったり、

「職場の〇〇さん」「ご近所の〇〇さん」・・

確かにどれもが自分自身ではあるけれど、役割や立場から離れた「わたし」である事を意識して過ごす事の方が少ないかもしれません。


立場や役割に縛られたり、

必要以上に周りに合わせたり、優先したり、

日常ではそんな場面の方が多いものです。

時には自分の心の声さえ無視してしまうことだってありませんか?


ヨガの時間はそんな立場や役割から離れて「ひとり」になって、

純粋に「わたし」の身体と心に意識を向けて、

力を抜き、リラックスして、無理をする必要もなく、誰かに合わせることもなく、いろいろなポーズをとります。


「わたし」にとって、

どこが心地よくて、

どこが心地よくないか?

それをただただ感じます。


身体の声を聴き、呼吸を感じながらゆっくりと丁寧に本来の

「わたし」に戻って自分の軸を整える、そんな時間がヨガの時間です。




良いときもそうではない時も・・

生きていれば、楽しい事や嬉しい事だけではなく、

身体も心も疲れたり、しんどい時も、元気がない時もたくさんあります。

誰しもが経験をされているのではないしょうか?

今思えば、「どうしようもない」「仕方がない」「受け止めるしかない」「こういう事もある」と思える事でも、あの時はとても苦しく辛かったなぁと振り返る事が私にもあります。


心が元気がないと身体も不調を起こしやすくて、

身体が元気がないと心も沈みがち・・


こういう時こそヨガだなぁ・・

自分の経験を元に心からそう思います。


ヨガの時間は心が穏やかになれて、

身体や心の余裕が戻ってきたり、

ちょっと笑顔になれることも・・・。


どうしようもない苦しい時期や辛い時期こそ前向きにならなきゃと頑張りすぎずに、

まずは「わたし」の身体も心もゼロベースに取り戻していくことが優先なんですよね。


今、とても苦しく辛い状況の中にいらっしゃる方々にとって

「大丈夫かも・・」と少しずつ思え、

時間の経過と共に自然に緩やかに前に進むきっかけに繋がると良いなぁと、影ながら見守っております。



そして体調や状況や環境が安定している楽しい時期。

ついつい調子に乗ってしまいます(笑)。

行動範囲が広がり、予定もいーっぱい!

でも無理をしてしまいがちで結果、どっと疲れる。。

そして調子を崩すことも・・。

私も多々経験あり(笑)。

地に足が着かず、落ち着いた冷静な判断や行動に欠けることも多いものです(反省)。

こういう時も一度リセットが必要なタイミングで、

身体や心、呼吸を感じ、少しゆとりのある時間を持つことが必要だと思います。



きっとこの先も身体の変化も環境や状況の大きな変化も、

良くも悪くも当然ある事でしょう。

むしろ何もない、起こらないことの方が不自然です。

私たちは「変化」の流れの中で生きているのですから。


それも捉え方次第、受け入れ方次第で、大切なのはどんな状況の時も受け止めていける

「わたし」の心と身体の軸を整えて柔軟性を身につけておくことかなぁと思います。



日常では役割や立場から離れ、

良いときも、

そうではないときも、

ヨガの時間で少しでも「わたしに戻る時間」として過ごして頂けたならなぁと思います。