心の目線を変えてみる

先日あるクラスで

「先生でもストレスはあるんですか〜?」と聞かれました。

もちろん、ありますーーーっ笑


ただ自分なりの気持ちの立て直し方、ストレスへの向き合い方、対処法などはあり、

それは年の功なのか・・?笑

でも大きく影響を受けたのはヨガを行うようになってからで、

自分を知り、自分との向き合い方の力が備わってきたおかげで物事や状況、周りのとの向き合い方も変化してきました。


ヨガは身体を動かすだけではなく「ヨガ哲学」があり、それは「心の安定」を目的にしたものです。

私はこのヨガ哲学に触れ、心の動作、心の在り方を学び、まだまだ現在進行形で学びの途中です。



心の目線を変えてみる

日常では誰にでもとても嫌な事があったり、傷ついたり、不愉快な事がありますよね。

もちろん私もあります。

そういう時は「嫌な事」の一点に気持ちが向きがちで、

さらに「嫌な事」をほじくり返したり、追求しすぎると頭の中は

「なんで?」「なぜ?」・・・と、頭の中はグルグル、気持ちはザワザワと波立つものですよね。


でも誰かに「うんうん」と聞いてもらえただけで気分が落ち着いたとか、

別の誰かにホッとする言葉をもらえて少し心が解けたとか、

とても美味しい物が食べたとか、

小さな幸せ・喜びにも目を向けてみる。


ポイントは「辛い」「嫌だ」に心を向け過ぎないこと、持ち過ぎないこと。

これが「心の執着」です。


そして自分の「心・状況」をちょっと離れた目線で広い視野を持って全体像で見る、

「俯瞰した目線」を持ってみてはどうでしょうか。

全体像で見渡してみると

「まぁ、いいか・・」

「なんだかんだ、小さな喜びもあった良い一日だったのかも」と思えるかもしれません。


それでもどうしても頭の中からも気持ちからも「抜け出せない」「切り替えできない」のであれば、一番効果的なのは「身体を動かす事」です。

「心」を変えるより先に「身体」にアプローチしてみる。

単純にスッキリしてきます。



日々、いろんな事が起こるのが日常です。


嫌な事やストレスが人間関係によるものだとしたら相手は変わりません。

相手に求めても、

別の誰かに期待しても、

物事や状況のせいにしても、

変わることはありません。



ヨガ哲学の考え方

人は誰しも「心の癖」「心のパターン」を持っているのではないでしょうか?

例えば、落ち込みやすい時や嫌な事が起こった時の自分の心の癖、パターンというもの。

思い当たることはありませんか?


ヨガを通して身体も心も「ゼロベース」「ニュートラル」な状態にしていく

これがヨガの考え方です。


自分を否定せず、丸ごと受け止めながらも、

さらに自分自身に向き合い、浄化していく時間の中で、

心の癖やパターンからも離れて、

本来のニュートラルでありのままの自分に戻していくことを目的にしています。

ヨガは身体だけのアプローチではなく、

自分自身がより良く、快適に過ごせるためのツールの一つなのです。



・・と、なんだか難しいようですし、偉そう〜な事を言ってる私ですが、

約20年前、ヨガを始めた頃の私は多忙極めストレスだらけの会社員で、

「どいつもこいつも・・」と思いながらいつも働いてました・・笑。

(ヒドイなぁ・・・苦笑)

当時の私は風邪をひきやすく、生理も不順気味、体力がないので疲れやすい・・

イライラ、モヤモヤだらけでした。

私の場合、ヨガで身体を動かす事が習慣化すると、まず体調が安定し体力がついてきました。

心の面はすぐに変化があったかというと、もちろんそうではありません。

でも何かあった時「誰かのせい、状況のせい」にしている自分に気づいたり、

相手や状況に解決や変化を求めている事にも気づきました。


もちろん今も心が不安定になる事も多くあります。

ですが、自分の身体に向き合う丁寧な静かなヨガの時間を積み重ねると

心は「穏やかに」「冷静に」「感情的にならずに」「落ち着いて」きます。


そうすると、

自分の感情に振り回されることが少なくなったり、

自分の心の癖やパターンに気づき、少しずつ解放されたり、

「今何をすべきか」の優先順位が分かるようになったり、

「静観すべきか、動くべきか」の客観的な判断力がついてきたり、

「冷静に適切に」対処できる事が増えてきました。


心の偏り、執着から離れることはなくならないかもしれませんが、

少しでも心を軽く、スッキリと、自由にしてあげること。

これが大切。




物ごとの受け止め方は「自身の在り方」

と、私はヨガの先生たちから学んできました。


少しでも自分自身の心が穏やかで安定している状態でいることが、

周りとの調和、繋がり、関係性にも良い影響を与えてくれるのではないでしょうか?



他人を否定、批判、排他するという事ではなく、

ましてや、

自分が我慢するという事とも違い、

整えるべきは自分自身。


外に求めず、人に求めず、

あくまでも自分という内側を満たし、整えていく。

そんなヨガの考え方や技法が私はとても好きで、

まだまだ学んでいきたいし、

そして私が学んできたことを少しずつ分かりやすくお伝えしていきたいなと思います。