「今この瞬間に集中し感じる時間」

ヨガは「今この瞬間に集中し感じる」時間です。


心が落ち着かない、集中しづらいというのは、まさに「心、ここにあらず」の状態。


私たちは「今、この瞬間」を生きているはずなのに、

頭も心も「今」ではなく「過去」や「未来」ばかりに意識を向けがちで、

心も思考も過去や未来を行ったりきたり・・。

過ぎてしまった過去を「あ〜だ、こうだ」と悔やんだり、悩んだり、

「昔はこうだったのになぁ」「若い時はこうだったのに・・」なんて、

過去の思い出や出来事に浸ったり・・。

かと思えば、

まだ経験もしていない未来に心や想いを馳せたり、

起こってもいない事を案じて不安になったり・・。


なんだか疲れませんか?


ヨガは

意図的に「今、この時」に意識を向けて集中し、

自分自身の身体や心を感じる時間です。


ヨガには

できる・できない、

良い・悪い、

正解・不正解

もありません。

『今』行っているポーズや呼吸に集中し、感じて、それをただ経験し積み重ねる練習です。

評価や分析をせずに客観的に自分を観ることを大事にしています。



では、ヨガでどうやって「今」に集中し、感じる事ができるのか?


➤繊細に身体に意識を向け集中する

今、身体のどの部分に刺激があるのか?を感じてみる。

「おぉ〜、ここが伸びて気持ちいい〜」

「わぁ〜、こんな身体の感覚は初めて!」とか、

あらゆる身体の部位に意識の目を向けてみる。

それが身体にとって心地良い感覚となっているかどうか?


もちろん動かしづらい部位だってあります。

「うぅ~っ」っと刺激が強すぎる部分もあるかもしれません。

そういう部位ほど日常生活では動かせていないところ。

身体の隅々まで感じてみてください。

でも、もし痛みを感じる、不快な場合はそこから離れるという事も大事な選択です。

ポーズの形にとらわれることなく、ただ経験すること。

お隣のマットをチラ見しながらではなく自分!

オンラインクラスでは床の埃に目を向けるのではなく自分!笑

「じ・ぶ・ん」ですよ〜



➤そして呼吸を感じ・観る

吸う、吐く、という単純な繰り返しの中で、

呼吸の深さや長さ、

呼吸の音、質、数にも意識を向けてみましょう。

呼吸をしている時の身体の状態は?

心の状態はどうでしょう?

意識的に深い呼吸をするだけでも神経が鎮まり、思考のスピードも下がり、

身体も心も落ち着いてきます。


大切なのは「アタマ」を使わず、感じること。

そして

例えば「身体を柔らかくしたい」「もっと伸ばしたい」「肩凝りや腰痛をなくしたい」など・・

「こうなりたい!」という欲求や執着を手放すこと。


脳を休め、

思考を停止させ、

心の動作・欲求からも離れ、

ただ感じる事を優先しましょう。



私もヨガを始めた頃は、心は今ここではなく過去や未来の自分にありました。

でもいつしか「今」に集中し、感じ、大切にできるようになったことで、

ヨガだけではなく日常生活も生き方もガラッと変わってきました。

それは「『今』自分がどうしたいのか?」をまず感じ、

見極め、考え、選択し、行動できるようになったからです。

欲求や執着を手離す事にも繋がっていると感じる事も増えました。(もちろんまだまだです・・)

これはヨガから貰った大きなギフトとも言えます。



過去の積み重ねで「今の自分」が作られています。

そして未来は「今」の積み重ねでしかありません。


身体や健康だって過去の積重ねが今の自分の身体の状態であり、

今の積み重ねが未来に結びつきます。


予期せぬ事が起こる時代、

未来のことなど誰にも分からないもの。

そして過去には戻れません。


人生、思っているより短いもの。

だとすると、

「今」を感じ大事にすることがとても大切。

そう思いませんか?