「呼吸」が大切なそのワケ
先日カフェでPC作業をしていると、お隣で同じくお仕事をされていた若い男性が急に深呼吸を始めました。
かな〜り深〜い深呼吸を何度も・・
「なんだ、なんだ??」と気になってチラ見しながら耳を澄ます怪しいワタシ・・
どうやらApple Watchから「深呼吸をしましょう!」をというメッセージが出ての事だったようです。私も愛用者ですが健康に関するあらゆる事を管理してくれるので便利ではあるものの、呼吸までとは・・。
現代人は呼吸が浅いゆえに機械やデジタルに管理されるのか・・と、なんとも言えない気分でした。
そんな訳での「呼吸」のおはなし。
人間にとって呼吸は意識的にもできれば無意識にもできるもの。
でも日常では無意識の事が多いのではないでしょうか?
だからデジタルが教えてくれるという前述の出来事だったり、マスク生活も3年目になり呼吸が浅い人がとても増えています。
呼吸の役割
呼吸は身体に必要な「酸素」を取り入れ、不要な「二酸化炭素」を出すという働きをしています。
取り込まれた酸素は血液に乗って身体の隅々や脳に行き渡り、不要な二酸化炭素を体外に放出しています。
呼吸が浅いと、どうなる?
呼吸が浅くなるのはストレスがある時、疲れている時、何かに集中している時、姿勢、そしてマスクなど・・。
呼吸が浅くなる事が続けば・・・
●代謝が下がる
代謝には多くの酸素が必要で栄養素と結びつきエネルギーになります。身体に酸素が入ってこない状態は代謝が下がるということ
●疲れが溜まりやすくなる
●血流が悪くなる
●脳への酸素不足すると集中力が低下したり神経も過敏
●ホルモン分泌や自律神経への影響
●気分や心への影響
●睡眠のトラブル
・・など。
十分な呼吸を行なう事で老廃物をスムーズに排泄し身体や脳の疲労回復を早めたり、解消したりするのです。
肉体的に精神的にも疲労回復が遅れると元気が出なくなってしまうという事ですね。
「意識的」に呼吸をする事を大切にするヨガ
ヨガは呼吸に合わせてポーズをとり、またポーズをキープして呼吸を続ける事を行います。
つまり日常では無意識になりやすい呼吸を意識的に行っています。
この呼吸がしっかりと行えるように様々な動きで胸郭や横隔膜を動かして、そしてクラスの最後は「呼吸法」で呼吸をコントロールする事で自律神経系へ働きかけます。
ヨガの呼吸は「鼻呼吸」が基本
ヨガでは「鼻は呼吸器官」、「口は消化器官」と捉えるので基本的には、
「鼻から吸って鼻から吐く」鼻呼吸です。
※ただクラス中の皆さんの身体の緊張が強い場合、私は口から吐く事を指示する場合もあります。
自律神経系へ働きかける「呼吸法」(=プラーナヤーマ)
クラス最後で必ず行う呼吸法をサンスクリット語では「プラーナヤーマ」と言います。
「プラーナ」=「気」、「ヤーマ」=「調整」、つまり「調気法」です。
この呼吸法が自律神経系に働きかけると言われています。
ヨガにはたくさんの呼吸法がありますが、クラスでは取り入れやすいものをお伝えしています。
ヨガでは「身体を整える」 →「 呼吸を整える」 →「 心を整える」
この3つの流れを踏む事が大切と考えます。
呼吸は「心」と「身体」をつなぐもの
ヨガで呼吸を自覚する事に慣れてくると日常でも自分の心や感情、身体の状態を自覚する事にも繋がります。
例えば怒っている時やイライラしている時、ストレスを感じる時は呼吸は浅く早くなり、
心配や不安がある時はため息が多く、こういう状況では身体も同じで緊張して強張りや無駄な力みがあるもの。
こんな時こそヨガで行うように「ゆっくりと意識的に呼吸をしてみる」と少し気分が落ち着き、リラックスでき、身体の緊張も解けていきます。
ヨガの時だけではなく、普段からもぜひ呼吸に意識を向ける事を行なってみて下さい。
呼吸を止めてるな、浅いな・・と気付いたり、
デジタルが教えてくれた時も(笑)、
眠りにつく前に呼吸法を行うと身体も心もずいぶんと落ち着いていきます。
ゆっくりと深〜い呼吸を意識してみましょう!
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